ちょうど20年前の8月、
初めて曲を作りました。
8月の何日かは定かでないのですが、
おそらく下旬に差し掛かった頃だと思われます。
なので、今月で「作曲20周年」です。
しかし、毎度、何周年という話題のたびに書きますが、
何も活躍できていないので、特にめでたくはありません。
早くめでたさを感じられるような状況になりたいと思い続けながら、
そうならないまま、残酷に時間は過ぎ去っていきました…
そうは言うものの、
この20年で私が生み出してきたものは、
世間には全く知られていないけど、
こんな人生を歩んでいる自分にしか作れない、
奇跡的で運命的でかけがえのないものであり、
私という人間を語る上で欠かすことのできないものです。
とは言え、私の一部分でしかないので、
私が作る音楽で、私の人間性を判断してしまうのは軽率かもしれません。
音楽は、作る本人ですら、次にどんな曲が生まれるのか予測できません。
自分が自分の新たな音楽に出会う。
どんな中身かは関係無い。
その出会いが楽しい。
だから、また新たな自分の音楽との出会いを求めてしまう。
例え誰も聴いてくれなくても、
音楽を作ることは一生やめないでしょう…
■作曲開始
20年前、私は、大学2年生(19歳)でした…(今2015年だから当然1995年の話)
高校2年生(16歳)でギターを始めて、ほぼ3年たった頃で、
弾き語りというものができるようになってきて、
もしかしたら自分にも曲が作れるかも…と思い始めていたところ、
ギターを始めるきっかけを作った友人と久々に会って、ソレを話したら、
すでにバンドで曲を作っていて、
その証拠に販売中?のデモテープをくれました。
驚きました。
知らぬ間に先を越されていてショックでした。
いや、元々一歩も二歩も先を行っている人だったので、
ますます置いて行かれている感じがしました。
まだインターネットも普及していない時代で、
自分のパソコンすら持っていないどころか、
打ち込みもMTRも知らないという、
とてつもなく音楽無知麻呂だった当時の私…
とりあえず、頭の中でサビのメロディーを作ってみました。
それに合うコード進行を探して、
イントロ・Aメロ・Bメロ・Cメロも適当に考えて追加。
ラジカセのLINE端子に直接つないだだけのエレキギターの音を録音。
それを伴奏として無理やり作ったメロディーを
ギターで苦手な単音で弾けるように なんとか覚えて、録音。
こうして最初の曲「No.1」ができたのですが、
本当にお遊びで作ったって感じで、
歌詞をつけて歌いたいとは思えない曲です。
そして、No.15まではそんな感じの曲作りが続いてしまいます。
※ 作詞と作曲の時期を把握するための表 (作曲順) 参照。
※No.1のAメロのコード進行だけは、4年後(1999年)の夏に、
後にジャージ&マスクとなる曲のAメロに流用しました。
※1995年10月から福岡で一人暮らしを始めたので、No.1だけは佐賀で作りました。
しかし、No.16からは適当な歌を歌いながら曲を作るようになります。
※過去の日記。[38]98.11.17(火)私の作曲法参照。(要ログイン)
■音楽活動開始
1997年、就職氷河期の影響があるのかないのか、
まあまあいい大学を卒業する予定なのに就職できそうになかった私は、
いい曲を作れる自信だけはあったので音楽活動を開始することにしました。
開始する時点で歌詞を書いたこともないし、
打ち込みも大学のパソコンでお遊び程度にやったことがある程度だし、
そういうことは誰かにやってもらう気満々でしたが、
早々に全部自分でやらざるを得なくなってしまいました…
■理想には程遠い
歌詞は「共感」が大事と教わったこともあるけど、
どんな歌詞でもいいと思うようになって好き勝手に作っています。
もちろん、自分の中の基準で歌詞としてアリかナシかちゃんと判断しています。
世間では、そのナシのほうの歌詞がウケているなんてことも近年ではよくある話で、
非常に嘆かわしいです…
アレンジはギター以外は打ち込みに頼っていますが、
いつまでたっても自己流で、曲によって出来栄えが違ってきます。
そもそもギターが得意ではないので、
理想のアレンジには程遠いです。
さらに、根本的な問題として、「自分の歌声」が好きじゃないし、
思い通りに歌えていないことが多いので、
他人に聴かせるのには抵抗があります。
なので、2008年から歌を録音できなくなって、
ボーカロイドに歌わせるようになってからは、
曲を発表するのが少し気楽になりました。
どっちにしても、聴いてもらえないと落ち込むのには変わらないのですが、
そんな状況もこんな曲やこんな曲を作るネタになるし、
需要があるかどうかよりも自分が作りたいかどうかを優先してきました。
■自己満足?
一見、自己満足でやっているかのように見えるかもしれませんが、
前述の通り、独力では永久に満足できる出来栄えのものは作れないし、
総合的な意味で自分で自分を満足させるのは無理かもしれません。
しかし、アレンジ・歌を除いた、最も大事な部分、
すなわち「曲と歌詞」には満足できているものがほとんどです。
今まで、何度も書いて来ましたが、
私の曲の魅力を引き出せるプロ並みの編曲家にアレンジしてもらって、
プロ並みの演奏で、自分の曲たちを世に放ちたい。
それでも見向きもされないのなら
才能が無いのか、世の中がおかしいか、のどちらかでしょう。
■才能の使い方
このブログの記事、数日に渡ってちょこちょこ書いているのですが、
8/18、書き始める前に、以前こんな感じのことを言われたことを思い出す…
「この才能を別のことに活かせないかな?」
自分の才能を活かしきれていないから今の冴えない現実があるのか、
このまま続けていけばいつか花開くのか、自分では分かりません。
そんなことを考えていたら、曲を作りたくなって、
頭の中で、こんなサビができました。
才能の使い方 間違っているのかな 20年間で生まれた傑作たちが泣いてるよ 日の目を見る日はいつかやって来るかな やっぱり 世の中 間違ってる 僕は 間違ってない |
今のところ、メロディーは頭の中にあるだけ。
コード進行も不明。
「20年間で」というのはさすがに汎用性に欠けるので変えたほうがいいと思う。
「間違っていない」と自分に言い聞かせ、
日の目を見る日が来るまで、頑張ります。
できるだけ早く、やって来てください。
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